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給水方式には､｢配水管の水圧を利用して給水する直結式｣と｢貯水槽を経由して給水する受水槽式｣の2つの方式があります。日本ではこれまで､２階建て程度の建築物までは直結給水､３階建て以上や大口需要者へは受水槽を設置して給水する方式が採用されていました。受水槽は水量の調整に役立ち､配水管への負担が少なくて済む等の利点がありますが､管理が不十分な場合､衛生的な問題が生じる可能性があります。また省エネの観点からも､近年直結直圧式の対象範囲や､増圧給水設備による直結給水の範囲が拡大されています。
直結給水には､｢直圧方式｣と｢直結増圧方式｣があります。

給水方式	長所	短所
（増圧）直結給水方式	受水タンクが不要なため､水質劣化のおそれがなく､省スペース化が図れます。 水道局の送る圧力を有効活用できるため､省エネ効果が期待できます。	水道工事等で断水する場合には､貯留機能がないため､あらかじめ飲み水等を用意しておく必要があります。 電圧給水設備の機能を適切に保つため､定期点検を行う必要があります。
受水高架槽方式	水道管工事や震災等による断水時にもある程度の水量を生活用水として使用できます。 配水管内の水圧に影響されることがありません。	受水タンクの点検･清掃が不十分だと水質が劣化することがあります。 受水タンクへ注水するため､圧力が解放されエネルギーの有効利用が図れません。

上記のように受水槽方式では実現しえなかった様々なメリットがあり､非情に有効的に活用できます。

受水槽方式では、災害等で断水があっても高置水槽に貯まった水を利用可能ですが、直結給水方式では水が出なくなる可能性があります。その為、ホテル・病院等、一時的に多量の水を使用する建物、断水による影響が大きい建物では、受水槽方式の方が適しています。
また11階以上の建物になると増圧ポンプを使用しても水が届かないため、11階以上の建物の場合は、受水槽方式しか設置する事ができません。